2012年09月07日

浜地歯科医院

今夏、首都圏で久々の作品である「浜地歯科医院」が竣工しました。
Facebookで工事の経過などをお伝えしていましたが、完成した姿をとりあえずブログにまとめておこうと思います。
いずれ、現在新しく整理中のホームページにも掲載いたします。

東面のエレベーション
構造形式は、1,2階の壁とスラブが鉄筋コンクリート造で、屋根が木造の混構造です。
交通量の多い前面道路からの振動や音と、建築の重量が地盤に与える影響を考慮しています。 
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北東角より見る
鉄筋コンクリートの壁に施された目地は、内部空間のデザインをコントロールするモジュールによるもので、それが外観の特徴ともなっています。
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北面道路より見る
周囲の住宅群とのスケールを馴染ませつつ、直方体がずれて重なるような形態操作で明快な差異を与えています。
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南東より見る
横長の開口が精妙に配置され、外観にリズム感をもたらしています。
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2階受付
患者さんが入ることができるエリアには木造の屋根が架かっていて、緊張感をときほぐし、ゆったりとした気持ちで治療が受けられるよう配慮しています。
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2階待合
内部空間は機能的に大きく4つに分かれます。それぞれにふさわしい空間のかたちが与えられ、それが外観の形態の変化に表れています。そして、形のずれたところから内部に光が導かれます。
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2階診療室
医院に入る光は太陽の位置によって刻一刻とその状態が変化し、木の屋根がその光をまとって医院全体をゆるやかに覆います。治療を受ける患者さんは、横長の開口から空を望むこともできます。
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明快なモジュールによりデザインされた白い壁は、コンクリートの特質を活かしたエッジの効いた表現です。一方、ランダムでラフにデザインされた屋根は、木の特質を活かした「ぼやけた」表現です。この全く異なる2つのデザインがぶつかるように、あえて素っ気なく壁の上に屋根を置くことで、境界面に現れる現象が強く感じられるように意図しています。
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2011年10月31日

木愛の会企画講演会のお知らせ

今週末、名古屋で講演を行ないます。
昨年開催された『ティンバライズ建築展 in なごや』を共催していただいた木造都市研究会「木愛の会」が企画して下さいました。
間近のご案内ですが、ご興味のある方は是非お越しください。

NPO法人 team Timberize 講演会
【開催日】2011年11月5日(土)
【場所】 丸美産業 本社ビル
【内容】 
 15:00〜17:30 講演会 (5階 会議室)
  講師:小杉栄次郎氏(KUS一級建築士事務所)
      久原裕氏(スタジオ・クハラ・ヤギ)
      佐藤孝浩氏(桜設計集団) 
 18:00〜20:00 懇親会  (4階 ラウンジ) 
【参加費】会員、学生無料/非会員500円 
       (懇親会1000円)


小杉さんと佐藤さんは『下馬の集合住宅』について、私は『木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプ』とそれを用いた震災復興プロジェクト『津波避難ビル』についてお話しします。
講演会後には懇親会もありますので、いろいろお話しもできると思います。

お申し込みについては講演会チラシをご覧ください。
http://www.kiainokai.net/event/111105/111105.pdf

木愛の会のホームページ
http://www.kiainokai.net/
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2011年08月10日

木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプ

先月末、team Timberizeセミナー「ともに都市木造の可能性を追求する」が開催されました。
お越しいただいた方には、心より感謝申し上げます。
セミナー表題にあるとおり、木や木造に関わりのある人々、関心のある人々とともに、我々team timberizeはその未来を切り拓いていきたいと考えています。今後もより多くの方々に関心を持っていただき、我々とともに活動していただけるように、がんばっていきたいと思います。
さて、そのセミナーにおいて、僕は「木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプ」と、それを応用した震災復興支援プロジェクト「津波避難ビル」の発表を行いました。今日は、木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプについて、簡単に紹介したいと思います。

まず「木質ハイブリッド」とは何?ということなのですが、「鋼材を内蔵した集成材」のことです。見た目には木の柱や梁に見えるのですが、その中に鉄骨が入っているのです。日本集成材工業協同組合が柱・梁で1時間耐火大臣認定を取得しています。
【木質ハイブリッドについて詳しく知りたい方はこちら】
これを使えば、街なかのビルを木の柱・梁で建てることができます。実例もあり、「エムビル」(石川県金沢市)は、1階が鉄筋コンクリート造(2時間耐火)、2~5階が木質ハイブリッド造(1時間耐火)で建てられました。まさに「都市木造」が実現されたのです。
しかし同時に、木質ハイブリッド造の難しさも分かりました。まだ一般的な材料ではないので、普通に流通している建材と組み合わせようとしても、その納まりは全て特殊なものとなってしまうのです。

そこで、木質ハイブリッド造耐火建築物のプロトタイプを作ろうということになり、エムビルの構造に携わったこともあって、我々team Timberizeが協力することになりました。一般的な建材と組み合わせた場合の標準詳細を一通り揃えます。さらに、実際に都市部で需要がありそうな規模のビルディングタイプを想定し、その設計を行います。これらをそのまま用いれば、すぐにでも木質ハイブリッド造の建築が建てられるというわけです。

第1弾は、小規模な事務所・店舗ビルを想定したプロトタイプです。4階建(1時間耐火)、間口1スパン・奥行3スパンのプランとなっており、スパンの間隔に応じた部材表を用いれば、建築の概要をすぐに決定することができます。都市の狭小敷地などで、わりと簡単に4階建ての、木の構造体が表面に現れた建築を建てることができます。

外観イメージ
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内観イメージ
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模型
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第2弾は、もう少し大きな規模の多スパンの建築を想定した、学校のプロトタイプです。4階建(1時間耐火)で、幾つかの基本ユニットがデザインされており、これらを組み合わせると中規模な建築のプランをおおよそ定めることができます。プロトタイプとしては「学校」ですが、他のビルディングタイプにも応用することが可能です。

外観イメージ
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内観イメージ
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模型
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街の中でビルを計画するときに、木造で検討してみようと考える方は、非常に少ないのではないでしょうか。そもそも、そんなことが可能だとは考えないのではないかと思います。しかし、実は今すぐに実現可能なのです。このような「都市木造」が出来てくると街のイメージは一変するでしょうし、建築自体にも他にはない魅力付けができるはずです。ご興味のある方は、ぜひスタジオ・クハラ・ヤギまでお問い合わせください。
・・・と、最後は少し宣伝めいてしまいましたが、この夢ある建築を実現してみたいいう方がいらっしゃれば、是非ともに取り組んでいきたいと思っています・・・これらのCGなどが一般の方々の目に触れる機会はまだ少ないので、ご報告を兼ねてアップしてみました。
posted by kuharc at 02:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 建築

2011年07月21日

team Timberize セミナー開催

今月末に、team Timberizeのセミナー「ともに都市木造の可能性を追求する」を開催します。今年(平成23年)4月に、team TimberizeはNPO法人となりまして、それを記念したイベントです。駒場よりスタートした「都市木造」の提案をテーマに、その概要を分かりやすくお伝えしながら、最新情報を織り交ぜつつお話しします。

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僕は、昨年取り組んでいた木質ハイブリッド耐火建築物のプロトタイプ提案と、これを応用したティンバライズ復興支援プロジェクト「津波避難ビル」について発表します。会場では、木質ハイブリッド耐火建築物の模型をご覧いただけます。東京では初公開です。
興味のある方は、ぜひご参加ください。セミナーの詳しい内容は、
 team Timberize ホームページ http://www.timberize.com/
にてご覧ください。
posted by kuharc at 09:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

2011年03月20日

KUS「芹が谷T」オープンハウス

team Timberizeのメンバー小杉・内海によるユニットKUSが手掛けた住宅「芹が谷T」のオープンハウスに行って来ました。実は久しぶりのオープンハウス。お誘いはちょくちょくいただくのですが、土日は大学の授業や卒研指導と重なることが多く、なかなか見に行くことができません。
KUSのお二人は、震災の影響もあるので迷ったそうですが、お施主さんのご好意あってのオープンハウス、延期というわけにはいきませんので、来場者が少なくてもと開催を決めたとのこと。そのおかげで見ることができました。

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外観:内部空間によって切り替わる3種類のフィンフレームがそのまま立ち現われている

特徴は、フィンフレームと名付けられた、薄く平べったい国産杉材を切妻に組んだものを、桁行方向に300ピッチで並べることで形作られる空間です。フレームの見えがかり面が多いので木感は強いのですが、一つ一つの材寸法がスレンダーであるためか、過剰な感じはありません。むしろ、300というピッチが心地よいリズム感を生み出し、住空間にふさわしいスケールを作っています。

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フレームは外部と内部を、あるいは内部空間の中を、緩やかに規定しています。つながるような、区切るような。しかし、ルーバーとは違います。構造材ですから一つ一つはずっとリジッドな存在ですが、境界として考えると曖昧です。KUSが語っているとおり「面」というより「ひだ」に近いのかもしれません。

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床の感触が、通常の在来木造よりもしっかりとして安定している印象がありました。木のしなやかさは残しつつ、ふわふわしていなくて、不思議な感覚。でもフレームに使用される木の量は、副資材も含めると、一般的な在来木造より少し多い程度なのだそうです。もちろん、現時点では特殊な工法になりますが難しいわけではありませんし、集成材を使わずにできるのはこのくらいの規模では魅力的だと思いました。まあ、設計にはかなりの腕前が要求されそうですが。

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ともあれ、木造の可能性に触れることができて、実りの多いオープンハウスでした。
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2011年02月18日

ひさびさ更新

今年になって初めての更新です。昨年より日々のレポートはtwitterに、まとまったテーマはブログに、という構想を抱いていたのですが、両方とも非常に中途半端な状態になってしまっています。元来筆不精なので、ある意味予想どおりの結果とも言えますが・・・。
しかし、いつまでもこのままというわけにもいかないので、ブログの方もボチボチやっていきたいと考えています。

昨秋以降は、10月のティンバライズ建築展 in なごや、11月のtimberize meets 東京木材市場とイベントをこなしつつ、建築の設計の締切が幾つか訪れて慌ただしく年越し。年末から3つのコンペに取り組んでいたのが、今月上旬にようやく完了(結果は惜しいものもありましたが残念無念)。引き続き、幾つかのプロジェクトが進行中、といった状況です。このあたりはそのうち報告していきたいと思っています。

現在のトピックは、timberizeのデザインに関する本を書いているということです。SKY(=スタジオ・クハラ・ヤギ)が中心となって進めているのですが、昨年の展覧会で扱った都市木造にとどまらず、もっと広い視野から木造建築の特質を捉えて、現代建築の次を模索するというような内容を考えています。とても重要なステップに差し掛かっているところなので、きっちりと固めて可能性をどんどん広げていきたいものです。そのためにも早く原稿を進めなければいけませんね。大変ですが、がんばります。
posted by kuharc at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

2010年10月08日

ティンバライズ建築展 in なごや 今週末よりスタート

10/9(土)13:00より「ティンバライズ建築展 - 都市木造のフロンティア in なごや」がスタートします。今回の展覧会は、喫茶店に続き「プロデューサー」という形で関わっています。僕が愛知県生まれである、というただそれだけの理由で決まったのですが、でも仕事も幾つかやったりしていて、何か縁があるのだと思っています。
ちなみに、僕が生まれ育ったのは名古屋のお隣の津島市、小学5年の冬に東京に引っ越すまでです。人としての根幹を決める時期ですから、僕的には半分くらいは尾張の血が流れているつもり・・・なのですが・・・名古屋の方に仕事でお会いして「生まれは愛知です」と言うと「そうなんですか!!」という良いリアクションを最初はいただけるのですが、小学校までという話をすると「そうなんですか・・・」と途端にフェードアウトな感じになってしまうことが多いのです。やっぱり名古屋の方は地元の誇りを強く持っている傾向があるので、僕なんかは所詮ヨソモノということなんでしょう。ちょっと残念・・・。
話がそれましたが、今回の展覧会は「木愛の会」との共催で、現地における実質的な作業はお任せしています。それに、巡回展全体を見ている小杉くん(team Timberize)が強力にサポートしてくれるので、僕はめちゃくちゃ大変というわけでもないのです。が・・・それでも、まあ大変ですね。展覧会をやるというのは並大抵のことではないんです(^^);
今日は開始日前日ということで、これから名古屋に設営に行ってきます。そんなわけでがんばってますので、東海地区にお住まいの皆さん、絶対に見に来て下さいね!!

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「ティンバライズ建築展−都市木造のフロンティア inなごや」
【会  期】
2010年10月9日(土)〜10月15日(金)
11:00〜17:00(9日のみ13:00スタート)
【会  場】
丸美産業株式会社
 名古屋市瑞穂区瑞穂通三丁目21番地
 地下鉄桜通線「瑞穂区役所」下車2番出口 南(左)へ徒歩30m
【入場料】
無料
【内  容】
展示
team Timberizeによる都市木造の提案、モデル、実物大試作など
高松伸建築設計事務所、大学研究室によるオリジナル展示
オープニングセミナー
10月9日(土)15:30〜17:00(15:00より受付)
会場でteam Timberizeメンバーによるレクチャーと質疑応答
トークセッション
10月9日(土)18:00〜19:30(17:30より受付)
「都市木造の可能性―公共建築の未来はどうなる?」
 河村たかし  名古屋市長
 高松伸    京都大学大学院教授・建築家/「木愛の会」会長
 腰原幹雄   東京大学生産技術研究所准教授/team Timberize
【主  催】
team Timberize
東京大学生産技術研究所 腰原研究室 
木造都市研究会「木愛の会」
【後  援】
愛知県
名古屋市
日本建築家協会東海支部愛知地域会
愛知建築士会
愛知県建築士事務所協会
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2010年08月18日

荒井良二 スキマの国の美術館

先日、うらわ美術館で開催されている、荒井良二さんの展覧会に行ってきました。お子さんのいらっしゃらない方には、荒井良二さんといってもピンとこないかもしれませんが、日本を代表する絵本作家です。彼の絵本には、とてもとても純粋で素直な、それゆえにストレンジな、だけれども理屈抜きに伝わってくる独特の世界観(=スキマの国)が、絵画からストーリーまですべてを通して精緻に構築されていています。小さな子どもから大人まで楽しむことができる稀有な存在だと思います。
僕が荒井さんを知ったのは、NHK教育テレビの「プチプチ・アニメ」という子ども向けの5分番組で、「スキマの国のポルタ」というアニメを見たから。まだ1才くらいだったウチの子たちが喜んで見ているのを、後ろから何気なく見ていたら、あまりの素晴らしさに思わず引き込まれてしまいました。絵本好きの妻もとても気に入って、荒井さんの絵本をいろいろと買いましたが、そのどれもが素晴らしい。そこで、展覧会に出かけたわけです。

原画は、予想を遥かに超えていました。鮮やかな色彩と良く言われるようですが、単に鮮やかなだけではなく微妙なニュアンスを幾重にも重ねたような、とても深い奥行きを感じる色合いです。精妙な構図により絵に独特の立体感が生まれていて、今にも動き出しそうなリアリティのある幻想世界が作り出されています。絵本は安価に供給されるためか、それほど良い印刷ではありませんから、原画のポテンシャルはフルには再現されていなかったのです。それでも十分に素晴らしいのですから、驚きですが。
この展覧会は、これまでにも全国を巡回してきたようですから、ご覧になった方も多いと思いますが、まだ見ていないという方にはお奨めです。
 

うらわ美術館「荒井良二 スキマの国の美術館」展

荒井さんの絵本はどれも素晴らしいですが、僕がお奨めなのは「スキマの国のポルタ」のDVD。オマケ付きのボックスセットで少々高価ですが、いつまでも色あせることのない世界がそこにはあります。
posted by kuharc at 23:43 | Comment(3) | TrackBack(0) | アート

2010年08月17日

ティンバライズ「喫茶」展 好評開催中

ご存知の方も多いと思いますが、現在、team Timberize 主催の展覧会を、渋谷にて開催中です。実はこの展覧会には、僕はプロデューサーとして参加しています。とは言っても、別に大したことはしていないんですけれど。会期も半分くらい過ぎてしまいましたが、ちょこっと告知しておきます。

ティンバライズ「喫茶」展
8月 19(木)-21(土)/24(火)-29(土)/31(火)
12:30 - 18:30
ウィリアムモリス 珈琲&ギャラリー
(渋谷区渋谷1-6-4 The neat 青山2F/03-5466-3717)
詳しくはこちらをご覧ください。(開催日は一部変更になっています)
会場には、team Timberzieのメンバー及び準メンバーの8名が、「ティンバライズ!!」をテーマに制作した11の木のインスタレーションが展示されています。

僕はここに2つの作品を出品しています。一つは「gradation」というもので、「空間の疎密と時間の速度の変化」という、僕の原点ともいうべきテーマを、木を組み合わせたピースを使って表現しています。もう一つは「overdose」というもので、日本の「木」にまつわる物語から自由になる手法として、無意味で過剰な木の表現を試みています。 と、こんなふうに書くととっても堅苦しそうな印象かもしれませんが、会場にはこのような面倒くさそうな説明はなく、単純に見て楽しんでいただけることになっていますので、ご心配なく。ぜひ見に来て下さい。5月にスパイラルでやった「ティンバライズ建築展」の豪華(?)カタログも売ってます!!

「gradation」で使用した木のピース。(実際の作品はこれとは違います。)
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posted by kuharc at 13:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | アート

2010年08月16日

スタジオ・クハラ・ヤギ 始動

久しぶりの更新です。ツイッターを始めて以来、日常の些細な出来事についてはそちらに移行した形となっていまして、ブログの方はお留守になっていたのですが、こちらもボチボチやっていきたいと思っています。

さて、このたび事務所のかたちを少し変えることにしましたので、ご報告いたします。
1998年の独立以来、クハラ・アーキテクツとして、一人で主宰するシステムで事務所をやってまいりました。
が、より一層の充実を期して、建築家の八木敦司さんと共同主宰というかたちで、事務所を発展させることになりました。新たな事務所名は
 「スタジオ・クハラ・ヤギ 一級建築事務所」
です。とってもストレートなネーミングですが、英語表記だと
 Studio-Kuhara-Yagi
略して”SKY”ということで、いい感じです。伸びやかに進化していきたいと思います。

八木さんとは、大学の同級生で、公私ともによく知りあった仲なのですが、一昨年よりスタートしたteam Timberizeや、共同で取り組んだコンペなどを通して、共に活動することの可能性を見出してきました。
仕事の上で、お互いに補完し合うことができるのはもちろんですが、プロジェクトの規模や性質に応じて、メインアーキテクトを1人/2人と選択することができますし、 SKYが中核となってさらに大きな設計チームを組むこともできます。
また、我々は建築に対する基本的な考え方を共有していますが、問題に対する思考やアプローチはだいぶ違うので、より広く可能性を検証し、深い結果を得ることができます。
この一歩を大きなものとすべく、がんばってまいりますので、応援よろしくお願いします。

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追記:
まだHPの整理などが終わっていません(近日中にクリアにしていきたいと考えています)が、とりあえず連絡先(電話、メールアドレスなど)はこれまで通りで変更はありません。
posted by kuharc at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

2010年06月03日

ティンバライズ建築展、ありがとうございました

少々遅くなりましたが、ティンバライズ建築展、無事に終了しました。予想を上回る反響をいただき、沢山の皆さんにお出でいただき、準備が大変だったけどやって良かったな、と心から思っています。
そのぶん、他の仕事が滞りがちになってしまったので、関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

いろいろな感想をいただいたのですが、今回の展覧会はつまるところ「木のお祭り」だったのです。ご覧いただいた方々が、それぞれの視点から木・木造について考え直す機会になれば大成功なのですが、いかがだったでしょうか。
都市木造が、すぐにでも実現可能だというのは、意外ではありませんでしたか? いろいろなアイディアがありますので、ぜひウチでやってみようという方が現れることを、強く強く希望しております(^^)

私が設計したプロジェクト"SOLID"は、今回は「分厚い壁の通り抜け」をテーマにした家具兼遊具として製作されました。LVLにより作る「木のかたまり」の特徴・特質を活かした、面白いものになったと思います。(製作施工にご協力いただいた、潟Lーテック、竃板加工産業には、厚くお礼申しあげます。)
team Timberizeメンバーの宇野さんにこんな写真を撮ってもらいました。
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こんなふうに、子供が思わず遊びたくなる建築を作ってみたいですねえ。インテリアや小さな建築だったら、すぐにでも実現可能。大型建築だと、耐火要件をクリアするための検証・実験を行なっていかなければいけませんので、少し長いスパンで取り組まなければいけません。どなたか、やってみませんか。

今後もteam Timberizeのメンバーとして、木・木造の新しい可能性をご提案していきますので、乞うご期待!!
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2010年05月22日

ティンバライズ建築展開幕

昨日「ティンバライズ建築展‐都市木造のフロンティア」がスタートしました。
二晩夜を徹しての設営、展覧会初日後のオープニングレセプションを終え、ようやく一段落という感じです。ここ数か月、この展覧会のために力を注いできたので、感慨もひとしおなのですが、これからが本番なのでホッとしている暇はありませんね。

展覧会に関しては、自我自賛になってしまいますが、かなりのクオリティになっていると思います。都市木造の実物大展示はすごい迫力。木の特質を活かした面白い家具を体験できますし、提案展示「表参道・木造都市」では気鋭の建築家や大学研究室のバラエティに富んだ作品をご覧いただけます。
建築関係者の方はもちろん、一般の「建築ってよく分からない」という方にも理屈抜きで楽しんでいただける内容です。展示の多くは、実際に触ったり腰掛けたり出来ますので、お子さま連れの方も大丈夫です。
なにしろ“入場無料”なので、見に行かない手はありません(^O^)/
都市木造を体感しながら、木・木造の新しい可能性を発見していただければと思います。
僕は、大学の授業やら何やらで、なかなか会場には行けないのですが、月曜日(11‐18時くらい)と木曜日(終日)はいます。同日のギャラリーツアー(14時スタート)も担当しますので、よろしければ遊びに来て下さい。

このような素晴らしい展覧会となったのも、関係各位の皆様方のご尽力があったからこそです。末尾ながら、心より深く感謝申し上げますm(__)m
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2010年05月20日

ティンバライズ建築展開催迫る

いよいよ明日21日(金)11:00より「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」がスタートします。
http://www.timberize.com

昨晩より、昼夜の作業班に分かれて、会場を設営中。僕は夜班となり、とりあえず徹夜第1ラウンドをこなしてきました。今頃は昼班ががんばってくれているはず。今晩はいよいよ直前の第2ラウンド、会場を仕上げてきます。
その模様はtwitterで報告しています。まだ導入したばかりで、不馴れな感じなのですが・・・。
http://twitter.com/kuharc

なかなか見たことのない面白い展覧会になってきてます。皆さん、ぜひ見に来て下さい!!
posted by kuharc at 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | おしらせ

2010年05月08日

IPMUが新建築2010年5月号に掲載されました

東京大学柏キャンパス 数物連携宇宙研究機構棟(IPMU)が、新建築の最新号に掲載されています。

新建築2010年5月号コンテンツ

特にデザイン面で心血を注いだ3Fの「ピアッツァ」。多様な要素を微妙なバランスで慎重に配置して、不思議な静けさの漂う空間になっています。その気持ち良さが、写真でどのくらい伝わるかは分りませんが・・・どちらかというと、迫力のある感じに見えるかもしれません・・・変化に富んだ光の具合は、感じていただけると思います。家具のデザイン及び選定もやってますので、ご覧下さい。
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2010年05月02日

ラ・フォル・ジュルネ新潟

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今年から新潟で開催されている、ラ・フォル・ジュルネに行ってきました。僕が設計監理に携わった、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館がメイン会場となっているのです。子供連れでも観覧できるプログラムが多いこともあり、沢山の人で賑わっていました。
ウチはコンサートホールで、バッハのチェンバロ協奏曲第5番とショパンのピアノ協奏曲第1番を聴きました。りゅーとぴあはワインヤード型のプランでステージが良く見えるので、子どものオーケストラ・デビューにはうってつけだと考えたからです。
ちょっと難しかったようで、途中からモゾモゾしていましたが、素晴らしい演奏を堪能したようです。
posted by kuharc at 01:22 | Comment(3) | TrackBack(0) | 携帯

2010年04月15日

ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア/solid ボツ案

5/21-30に、青山のスパイラル・ガーデンで「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」という展覧会を開催します。なので、現在はその準備でてんてこ舞いな状態。展覧会にまつわる作業をメンバーで分担しているので、僕がやらなければいけない仕事も幾つかあります。中には建築とは直接無関係な内容もあり、日々悪戦苦闘中です。
それはまあ良いとして、それらの「お仕事」の一つとして、前回の駒場展(「都市の木造建築展」)でデザインを手がけた"SOLID"の考え方をベースに、実物大モデルを作ろうという企画を担当しています。
そのたたき台として描いてみたスケッチがこちら。
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以前、LVLメーカー「キーテック」の工場を訪れた際に、600角立方体までは現在のロットでも製作可能と伺っていたので、このブロックを積んで出来る形というのを念頭において、デザインしてみました。SOLIDの基本コンセプトである、中身の詰まった木の塊を、刳り抜く、削る、といった基本的デザイン操作によって、形にしています。木の自由さという特性を表現しようとしているわけ、なのですが・・・。

残念ながらこの案は、コストと製作・スケジュールの問題があるので、ボツ案となってしまいました。面白くなりそうだったんですけどね・・・現在は違うモジュールの材を前提に、まったく異なる案を検討中です。

「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」関連の情報は右上の「リンク集」からどうぞ。
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2010年04月01日

自由学園明日館

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桜を前景に、高層ビルを背景に、明日館をパチリ。
と言っても、今日はお休みではなく、東洋大の設計の授業の事前打合せ。明日館でやるなんて贅沢ですが、時間ギリギリまで議論が白熱し、ゆっくり鑑賞している暇はありませんでした。
良いアイデアも盛り込まれて、面白い授業になりそうです。
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2010年03月31日

武蔵学園の桜を観る

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江古田には武蔵学園があるのですが、その構内には「すすぎ川」が流れ、「練馬区静けさ10選」及び「練馬区の素敵な風景100選」に選ばれているんだそうです。
その川沿いの桜並木やしだれ桜を一般公開する「武蔵学園の桜を観る会」(3/29-31)に行ってきました。
今年はあいにくの花冷え続きで、まだ三分咲きというところ。見に行った日は、予想ほど気温も上がらず寒かった(*_*)…ちょっとタイミングが合わず残念でした。思ったほど人が多くなかったのもそのせい?
ところで、この会は16年目らしい。こういうのは地元住民にとっては嬉しい、とても良い企画ですよね。
普段は入れない「大学」の雰囲気を味わえるチャンスなので、ウチの子たちを連れて行ってみると、「大学で桜を観た!」と自慢していました。来年は満開の桜を見てみたいものです。
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2010年03月29日

年度末→新たなスタート

先週末に、ASU通信教育部の卒業懇親会が開催されました。今年はなぜか、参加者が例年よりもやや少なめだったような気がしましたが、普段なかなかお会いできない学生さんともお話しできて、楽しいひとときでした。
同じタイミングで、田町の建築会館にて、ASU通信教育部の卒業研究展が開催されていました。あらためて作品をじっくり見ながら、早くも来年度の指導方法に思いを巡らせたり…。そんなこんなで、毎年この日は「ああ年度末だな」と感じる貴重なタイミング。設計の仕事は年度に関係なくシームレスに続いていくことが多いので、日常生活では他にそういうことを考えるタイミングがないのです。(もっとも、今年からはウチの子たちが幼稚園に通いだすので、来年からは自然とそういう気持ちになるのでしょうか。)

今年は事務所の移転もあり、バタバタとしながらようやくここまでやってきたので、余計に「年度末感」が強いのかもしれません。加えて、このタイミングで幾つかの新たなチャレンジが進行中なので、ここからスタートというモードでもあります。
5月末には(Timberize Tokyoあらため)team Timberizeの2度目の展覧会「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」が開催。東洋大学では昨年とは違う科目を担当させていただくことになっていますし、事務所ではニュープロジェクトも進行中。さらに、事務所じたいにもちょっとしたサプライズがあるかも(!?)などなど。
いずれこのブログでご報告していきたいと思っていますが、ともあれ、桜とともに楽しみの多い新たな季節が到来、という感じなのです。
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2010年03月09日

木材会館見学

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timberizeの安井さんにお声掛けいただき、新木場の駅前に建つ木材会館を見学してきました。日建設計の山梨さんに、設計者自ら解説していただく豪華版。
ジェネリックに木を扱うというコンセプトで、市場に流通している四寸角の製材を使うこと、現時点で法規的にも技術的にも汎用性のある内容を目指すことを主軸において設計されています。
timberizeが今やろうとしている新しい都市木造の創出というのとは立脚点が違いますが、都市の建築に木を使うという意味で共有する価値観もあり、興味深いプロジェクトです。
posted by kuharc at 11:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 携帯