2009年08月29日

CAD I Tokyo

今年度2回目(於東京)のCAD Iスクーリングでした。
前回は、初めてということもあり、自由な発想を引き出そうとして課題設定したので、それは一定の成果を見たのですが、住戸間の吹抜や動線もOKにしてしまったため、やや何でもアリという感じにもなってしまいました。
それでは、街路(中廊下)やブリーズソレイユの意味が薄れてしまうので、今回は住戸割は侵さないというルールを追加してみました。
結果は上々だったと思います。街路を開き、建築とプログラムにもマッチさせる、という課題の意図を理解し、意欲的に取り組んだ作品が多く出てきました。

今回もう一つ試みたのは、初日のコルビジェとユニテに関するレクチャーの時間を長めに取ったこと。これを理解しないと、課題の意味が半減してしまうからです。
これについては、功罪半ばという感じ。設計内容に良い影響を与えたのは明らかですが、一方で2日目の作業時間が少々圧迫され、作品の完成度に若干影響したと思います。採点にはそのあたりを加味していますけどね。

いずれにしても、設計系のスクーリングが初めて、あるいは二度目という人がほとんどなので、入門編としての内容を充実させるように心がけたつもり。今回のスクーリングをきっかけに、建築に関する広範な興味を持っていただけたら良いと思います。
そしてまずは、「実際に建築を見学!」ですね。
posted by kuharc at 18:34 | Comment(3) | TrackBack(0) | ASU

2009年08月28日

脱稿〜コルビジェ展

このところ、ブログがすっかり寂しい感じになっていたのは、先日も書いたとおり、本の原稿に掛りっきりだったからなのですが、ようやく何とか、ひととおり書き終えました。これで叩き台ができた状態で、ここからがまた大変なのですが、それでもゼロから原稿を書くよりは、かなり楽な作業です。やれやれ。
他の仕事もだいぶたまっているのですが、今日の午前中は、行きたかった終了目前の展覧会をハシゴ。

国立西洋美術館のコルビジェ展は、なかなか面白い内容でした。建築を始める前から幾度となく通ったものですが、コルビジェのオリジナルデザインが見事なまでに活かされていない運用だったことを痛感しました。今も全然うまく行ってないですが、昔はコルビジェの本館は、ほとんどまともに建築を体験できなかったですからね。まだマシになった方です。

オリジナルの建築を見ると、コンセプトの明快な視覚化というだけでなく、デザインとしても美しいことが良く分かりました。これまでは正直に言って、イマイチな建築だと思ってましたが、そういう目であらためて見直してみると、本当はこうだったのか、それなら納得、という部分ばかり。運用が建築をダメにする、典型的な事例と言ってもいいのではないでしょうか。
もちろん、美術館として機能させるために必要な措置という側面があることは理解できないわけではないけれど…。世界遺産としての登録を目指すのなら、まずはオリジナルの姿に近付ける必要があるのではないか、と感じました。
posted by kuharc at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム

2009年08月20日

旧甲子園ホテル

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今日は打合せで尼崎にやって来たので、先週のテレビ番組で取り上げられていた「旧甲子園ホテル」まで少し足を伸ばしてみました。現在は、武庫川女子大建築学科として利用されています。
が、残念ながら見学はできませんでした。(事前に予約すれば見学できるようです。)ふと思いたっての行動なので、仕方ないですね。
門の前から一枚パチリ。こちらが正面なのですが、デザインの見所は中庭に相対する反対側だと、番組では紹介されてました。

設計は遠藤新、良く知られているように、フランク・ロイド・ライトのお弟子さんです。色濃い影響が見られる…というか、まんまじゃんみたいな感じですが、ライトのデザインに立ち込める濃密な香りは希薄で、さっぱりとしている印象。
そこには、表面的なデザインの違いよりも、もっと根本的な身体性の違いがあるのではないか、という気がします。西洋文明の根幹を成す建築の概念と、日本における建築の捉えられ方の間にある大きなギャップのようなもの。

また、内部を見ると違う印象を受けるのかもしれませんけどね。
posted by kuharc at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 建築

2009年08月13日

残暑見舞 + KUSオープンハウス見学

お久しぶりです。
梅雨が本当に明けたのかどうかわからないような気候が続いているうちに、立秋が過ぎてしまいました。なので「残暑お見舞い申し上げます」です。ようやく夏らしい暑さが来たばかりなのに、残暑っていうのも違和感がありますが…。
しばらく更新が滞っていたのは、書籍の原稿の締切に追われているからです。本来はもう終わっていなければいけないのですが、諸事情によりまだ継続中です。なので、ブログを書いている場合ではないのですが、あまりに更新しないと、それはそれで問題なので、関係者の皆さま、ご容赦下さい。
 
そんなわけで、ずっと缶詰生活を送っていたわけですが、先週の日曜日(9日)に、KUSの新宿H邸のオープンハウスがあったので、ちょっとお邪魔してきました。KUSについては、過去ログをご参照下さい。
新宿H邸は、KUSらしい伸びやかな空間性、絶妙なコンポジション、繊細なディテールが融合して、お見事!!という一品。とてもスマートなのですが、ほっとする温かさが同居していて、何とも気持の良い家でした。
ちゃんとしたカメラを持っていかなかったので、その良さを正確に伝えることができず、ちょっと申し訳ない感じですが、とりあえずご報告まで。
 
外観:デザイン要素を少なく見せることで、極めてシンプルなBOXとしてデザインされています。開口の多さが目に付きますが、実は壁だけでなく、屋根にもいっぱいトップライトが!!そして、それが内部空間の特徴にもなっています。 
KUSSH01.JPG
 
内観:広角でないとその魅力が全然追いきれないのですが、トップライト開口、壁開口、レイヤー的な空間(奥行感)が、立体的なコンポジションとして体感できます。視点の移動によって、シーンが多彩に展開していきます。終日その場所にいれば、時間とともに移りゆく光を存分に楽しめることでしょう。
KUSSH02.JPG
posted by kuharc at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム