2011年03月20日

KUS「芹が谷T」オープンハウス

team Timberizeのメンバー小杉・内海によるユニットKUSが手掛けた住宅「芹が谷T」のオープンハウスに行って来ました。実は久しぶりのオープンハウス。お誘いはちょくちょくいただくのですが、土日は大学の授業や卒研指導と重なることが多く、なかなか見に行くことができません。
KUSのお二人は、震災の影響もあるので迷ったそうですが、お施主さんのご好意あってのオープンハウス、延期というわけにはいきませんので、来場者が少なくてもと開催を決めたとのこと。そのおかげで見ることができました。

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外観:内部空間によって切り替わる3種類のフィンフレームがそのまま立ち現われている

特徴は、フィンフレームと名付けられた、薄く平べったい国産杉材を切妻に組んだものを、桁行方向に300ピッチで並べることで形作られる空間です。フレームの見えがかり面が多いので木感は強いのですが、一つ一つの材寸法がスレンダーであるためか、過剰な感じはありません。むしろ、300というピッチが心地よいリズム感を生み出し、住空間にふさわしいスケールを作っています。

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フレームは外部と内部を、あるいは内部空間の中を、緩やかに規定しています。つながるような、区切るような。しかし、ルーバーとは違います。構造材ですから一つ一つはずっとリジッドな存在ですが、境界として考えると曖昧です。KUSが語っているとおり「面」というより「ひだ」に近いのかもしれません。

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床の感触が、通常の在来木造よりもしっかりとして安定している印象がありました。木のしなやかさは残しつつ、ふわふわしていなくて、不思議な感覚。でもフレームに使用される木の量は、副資材も含めると、一般的な在来木造より少し多い程度なのだそうです。もちろん、現時点では特殊な工法になりますが難しいわけではありませんし、集成材を使わずにできるのはこのくらいの規模では魅力的だと思いました。まあ、設計にはかなりの腕前が要求されそうですが。

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ともあれ、木造の可能性に触れることができて、実りの多いオープンハウスでした。
posted by kuharc at 14:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 建築
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