2012年09月07日

浜地歯科医院

今夏、首都圏で久々の作品である「浜地歯科医院」が竣工しました。
Facebookで工事の経過などをお伝えしていましたが、完成した姿をとりあえずブログにまとめておこうと思います。
いずれ、現在新しく整理中のホームページにも掲載いたします。

東面のエレベーション
構造形式は、1,2階の壁とスラブが鉄筋コンクリート造で、屋根が木造の混構造です。
交通量の多い前面道路からの振動や音と、建築の重量が地盤に与える影響を考慮しています。 
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北東角より見る
鉄筋コンクリートの壁に施された目地は、内部空間のデザインをコントロールするモジュールによるもので、それが外観の特徴ともなっています。
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北面道路より見る
周囲の住宅群とのスケールを馴染ませつつ、直方体がずれて重なるような形態操作で明快な差異を与えています。
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南東より見る
横長の開口が精妙に配置され、外観にリズム感をもたらしています。
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2階受付
患者さんが入ることができるエリアには木造の屋根が架かっていて、緊張感をときほぐし、ゆったりとした気持ちで治療が受けられるよう配慮しています。
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2階待合
内部空間は機能的に大きく4つに分かれます。それぞれにふさわしい空間のかたちが与えられ、それが外観の形態の変化に表れています。そして、形のずれたところから内部に光が導かれます。
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2階診療室
医院に入る光は太陽の位置によって刻一刻とその状態が変化し、木の屋根がその光をまとって医院全体をゆるやかに覆います。治療を受ける患者さんは、横長の開口から空を望むこともできます。
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明快なモジュールによりデザインされた白い壁は、コンクリートの特質を活かしたエッジの効いた表現です。一方、ランダムでラフにデザインされた屋根は、木の特質を活かした「ぼやけた」表現です。この全く異なる2つのデザインがぶつかるように、あえて素っ気なく壁の上に屋根を置くことで、境界面に現れる現象が強く感じられるように意図しています。
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2011年08月10日

木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプ

先月末、team Timberizeセミナー「ともに都市木造の可能性を追求する」が開催されました。
お越しいただいた方には、心より感謝申し上げます。
セミナー表題にあるとおり、木や木造に関わりのある人々、関心のある人々とともに、我々team timberizeはその未来を切り拓いていきたいと考えています。今後もより多くの方々に関心を持っていただき、我々とともに活動していただけるように、がんばっていきたいと思います。
さて、そのセミナーにおいて、僕は「木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプ」と、それを応用した震災復興支援プロジェクト「津波避難ビル」の発表を行いました。今日は、木質ハイブリッド耐火建築物プロトタイプについて、簡単に紹介したいと思います。

まず「木質ハイブリッド」とは何?ということなのですが、「鋼材を内蔵した集成材」のことです。見た目には木の柱や梁に見えるのですが、その中に鉄骨が入っているのです。日本集成材工業協同組合が柱・梁で1時間耐火大臣認定を取得しています。
【木質ハイブリッドについて詳しく知りたい方はこちら】
これを使えば、街なかのビルを木の柱・梁で建てることができます。実例もあり、「エムビル」(石川県金沢市)は、1階が鉄筋コンクリート造(2時間耐火)、2~5階が木質ハイブリッド造(1時間耐火)で建てられました。まさに「都市木造」が実現されたのです。
しかし同時に、木質ハイブリッド造の難しさも分かりました。まだ一般的な材料ではないので、普通に流通している建材と組み合わせようとしても、その納まりは全て特殊なものとなってしまうのです。

そこで、木質ハイブリッド造耐火建築物のプロトタイプを作ろうということになり、エムビルの構造に携わったこともあって、我々team Timberizeが協力することになりました。一般的な建材と組み合わせた場合の標準詳細を一通り揃えます。さらに、実際に都市部で需要がありそうな規模のビルディングタイプを想定し、その設計を行います。これらをそのまま用いれば、すぐにでも木質ハイブリッド造の建築が建てられるというわけです。

第1弾は、小規模な事務所・店舗ビルを想定したプロトタイプです。4階建(1時間耐火)、間口1スパン・奥行3スパンのプランとなっており、スパンの間隔に応じた部材表を用いれば、建築の概要をすぐに決定することができます。都市の狭小敷地などで、わりと簡単に4階建ての、木の構造体が表面に現れた建築を建てることができます。

外観イメージ
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内観イメージ
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模型
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第2弾は、もう少し大きな規模の多スパンの建築を想定した、学校のプロトタイプです。4階建(1時間耐火)で、幾つかの基本ユニットがデザインされており、これらを組み合わせると中規模な建築のプランをおおよそ定めることができます。プロトタイプとしては「学校」ですが、他のビルディングタイプにも応用することが可能です。

外観イメージ
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内観イメージ
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模型
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街の中でビルを計画するときに、木造で検討してみようと考える方は、非常に少ないのではないでしょうか。そもそも、そんなことが可能だとは考えないのではないかと思います。しかし、実は今すぐに実現可能なのです。このような「都市木造」が出来てくると街のイメージは一変するでしょうし、建築自体にも他にはない魅力付けができるはずです。ご興味のある方は、ぜひスタジオ・クハラ・ヤギまでお問い合わせください。
・・・と、最後は少し宣伝めいてしまいましたが、この夢ある建築を実現してみたいいう方がいらっしゃれば、是非ともに取り組んでいきたいと思っています・・・これらのCGなどが一般の方々の目に触れる機会はまだ少ないので、ご報告を兼ねてアップしてみました。
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2011年03月20日

KUS「芹が谷T」オープンハウス

team Timberizeのメンバー小杉・内海によるユニットKUSが手掛けた住宅「芹が谷T」のオープンハウスに行って来ました。実は久しぶりのオープンハウス。お誘いはちょくちょくいただくのですが、土日は大学の授業や卒研指導と重なることが多く、なかなか見に行くことができません。
KUSのお二人は、震災の影響もあるので迷ったそうですが、お施主さんのご好意あってのオープンハウス、延期というわけにはいきませんので、来場者が少なくてもと開催を決めたとのこと。そのおかげで見ることができました。

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外観:内部空間によって切り替わる3種類のフィンフレームがそのまま立ち現われている

特徴は、フィンフレームと名付けられた、薄く平べったい国産杉材を切妻に組んだものを、桁行方向に300ピッチで並べることで形作られる空間です。フレームの見えがかり面が多いので木感は強いのですが、一つ一つの材寸法がスレンダーであるためか、過剰な感じはありません。むしろ、300というピッチが心地よいリズム感を生み出し、住空間にふさわしいスケールを作っています。

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フレームは外部と内部を、あるいは内部空間の中を、緩やかに規定しています。つながるような、区切るような。しかし、ルーバーとは違います。構造材ですから一つ一つはずっとリジッドな存在ですが、境界として考えると曖昧です。KUSが語っているとおり「面」というより「ひだ」に近いのかもしれません。

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床の感触が、通常の在来木造よりもしっかりとして安定している印象がありました。木のしなやかさは残しつつ、ふわふわしていなくて、不思議な感覚。でもフレームに使用される木の量は、副資材も含めると、一般的な在来木造より少し多い程度なのだそうです。もちろん、現時点では特殊な工法になりますが難しいわけではありませんし、集成材を使わずにできるのはこのくらいの規模では魅力的だと思いました。まあ、設計にはかなりの腕前が要求されそうですが。

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ともあれ、木造の可能性に触れることができて、実りの多いオープンハウスでした。
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2010年06月03日

ティンバライズ建築展、ありがとうございました

少々遅くなりましたが、ティンバライズ建築展、無事に終了しました。予想を上回る反響をいただき、沢山の皆さんにお出でいただき、準備が大変だったけどやって良かったな、と心から思っています。
そのぶん、他の仕事が滞りがちになってしまったので、関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

いろいろな感想をいただいたのですが、今回の展覧会はつまるところ「木のお祭り」だったのです。ご覧いただいた方々が、それぞれの視点から木・木造について考え直す機会になれば大成功なのですが、いかがだったでしょうか。
都市木造が、すぐにでも実現可能だというのは、意外ではありませんでしたか? いろいろなアイディアがありますので、ぜひウチでやってみようという方が現れることを、強く強く希望しております(^^)

私が設計したプロジェクト"SOLID"は、今回は「分厚い壁の通り抜け」をテーマにした家具兼遊具として製作されました。LVLにより作る「木のかたまり」の特徴・特質を活かした、面白いものになったと思います。(製作施工にご協力いただいた、潟Lーテック、竃板加工産業には、厚くお礼申しあげます。)
team Timberizeメンバーの宇野さんにこんな写真を撮ってもらいました。
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こんなふうに、子供が思わず遊びたくなる建築を作ってみたいですねえ。インテリアや小さな建築だったら、すぐにでも実現可能。大型建築だと、耐火要件をクリアするための検証・実験を行なっていかなければいけませんので、少し長いスパンで取り組まなければいけません。どなたか、やってみませんか。

今後もteam Timberizeのメンバーとして、木・木造の新しい可能性をご提案していきますので、乞うご期待!!
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2010年05月08日

IPMUが新建築2010年5月号に掲載されました

東京大学柏キャンパス 数物連携宇宙研究機構棟(IPMU)が、新建築の最新号に掲載されています。

新建築2010年5月号コンテンツ

特にデザイン面で心血を注いだ3Fの「ピアッツァ」。多様な要素を微妙なバランスで慎重に配置して、不思議な静けさの漂う空間になっています。その気持ち良さが、写真でどのくらい伝わるかは分りませんが・・・どちらかというと、迫力のある感じに見えるかもしれません・・・変化に富んだ光の具合は、感じていただけると思います。家具のデザイン及び選定もやってますので、ご覧下さい。
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2010年04月15日

ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア/solid ボツ案

5/21-30に、青山のスパイラル・ガーデンで「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」という展覧会を開催します。なので、現在はその準備でてんてこ舞いな状態。展覧会にまつわる作業をメンバーで分担しているので、僕がやらなければいけない仕事も幾つかあります。中には建築とは直接無関係な内容もあり、日々悪戦苦闘中です。
それはまあ良いとして、それらの「お仕事」の一つとして、前回の駒場展(「都市の木造建築展」)でデザインを手がけた"SOLID"の考え方をベースに、実物大モデルを作ろうという企画を担当しています。
そのたたき台として描いてみたスケッチがこちら。
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以前、LVLメーカー「キーテック」の工場を訪れた際に、600角立方体までは現在のロットでも製作可能と伺っていたので、このブロックを積んで出来る形というのを念頭において、デザインしてみました。SOLIDの基本コンセプトである、中身の詰まった木の塊を、刳り抜く、削る、といった基本的デザイン操作によって、形にしています。木の自由さという特性を表現しようとしているわけ、なのですが・・・。

残念ながらこの案は、コストと製作・スケジュールの問題があるので、ボツ案となってしまいました。面白くなりそうだったんですけどね・・・現在は違うモジュールの材を前提に、まったく異なる案を検討中です。

「ティンバライズ建築展-都市木造のフロンティア」関連の情報は右上の「リンク集」からどうぞ。
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2009年10月29日

IPMU

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東京大学柏キャンパスに、新しい建築が姿を現しつつあります。数物連携宇宙研究機構(通称IPMU)棟です。 まだ仮囲いが完全に外されていないのですが、周囲の建築とは一線を画す、端正で繊細な外観が印象的です。
クハラ・アーキテクツは、大野秀敏先生と共に、この建築の基本構想図書を作成いたしました。以降、実施設計のお手伝い、現場がスタートしてからは家具・什器の選定のお手伝い、と幸いなことに何らかの形で本プロジェクトに関わってくることができました。

建築のフレームは、基本構想案を良い意味で踏襲しているので、こうして立ち上がってくると、感激もひとしおです。竣工にはまだ間があって、内部の工事はこれからが本番という感じですので、いずれまたタイミングを見て、インテリアや家具についても、ご紹介していきたいと思っています。
posted by kuharc at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 建築

2009年08月20日

旧甲子園ホテル

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今日は打合せで尼崎にやって来たので、先週のテレビ番組で取り上げられていた「旧甲子園ホテル」まで少し足を伸ばしてみました。現在は、武庫川女子大建築学科として利用されています。
が、残念ながら見学はできませんでした。(事前に予約すれば見学できるようです。)ふと思いたっての行動なので、仕方ないですね。
門の前から一枚パチリ。こちらが正面なのですが、デザインの見所は中庭に相対する反対側だと、番組では紹介されてました。

設計は遠藤新、良く知られているように、フランク・ロイド・ライトのお弟子さんです。色濃い影響が見られる…というか、まんまじゃんみたいな感じですが、ライトのデザインに立ち込める濃密な香りは希薄で、さっぱりとしている印象。
そこには、表面的なデザインの違いよりも、もっと根本的な身体性の違いがあるのではないか、という気がします。西洋文明の根幹を成す建築の概念と、日本における建築の捉えられ方の間にある大きなギャップのようなもの。

また、内部を見ると違う印象を受けるのかもしれませんけどね。
posted by kuharc at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 建築

2009年07月08日

Tプロジェクトが新建築に掲載されました

本ブログで「Tプロジェクト」としてご紹介してきた「Tokyo Construction Project」(宮崎浩/プランツアソシエイツ)が、新建築最新号(2009年7月号)に掲載されました。
もう少し正確に言うと、新建築に主に掲載されているのは、同Projectのメイン施設である「インド大使館・インド文化センター」です。

ウチの事務所が主に関わったのは、大使館と同敷地内に建設された「九段南職員アパート1(改修)」「九段南職員アパート2(新築)」で、記事中に1枚の写真で紹介されています。ウチの事務所は設計協力として、巻末のデータシートに記載されています。

最初の見開きページに掲載されている、木質仕上材とダブルスキン・ガラスカーテンウォールの組合せが印象的な、インド大使館・インド文化センターのファサードは、千鳥ヶ淵遊歩道からバッチリ見えますから、近くにいらっしゃったには是非ご覧下さい。
アパートの方は、靖国通りと内堀通り沿いに立つビルの隙間から、ちらっと見えます。相当ちらっとですけど(^^ゞ

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2009年04月20日

ai2*house 完成報告

忙しさにかまけて、しばらくブログの更新をサボっていたのですが・・・そうそう、ai2*houseの完成報告がまだでした。
今日は、お施主さんに送っていただいた写真を載せてみます。
 
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外観です。車庫の庇が付いて、全体のイメージがクリアになったと思います。ここにすっぽりと2台の車が納まっていますが、まさにこの瞬間にデザインが完成するように考えました。
 
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内観です。外と同じように白と黒の2カラーを使い分けることで、空間の特性や奥行感を表現しつつ、トータルイメージを作り上げています。
カッコいい家具たちは、この空間にふさわしいものを、お施主さんに悩みに悩み抜いていただいた上で、厳選していただきました。(ありがとうございます!!)

 

この住宅はまだ産まれたばかりのヒヨコのようなもの。ある意味、とてもピュアな状態だとも言えますが、ここでの暮らしが少しずつ、この家を良い色に染めていくことでしょう。どのように育っていくのか、とても楽しみです。
いずれ、ホームページの方でもう少し詳しく紹介できれば、と考えていますので、乞うご期待。

posted by kuharc at 21:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 建築

2009年04月19日

Tプロジェクト改修編 完

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しばらく間が空いてしまいましたが、この改修プロジェクトも無事に竣工し、いよいよ引越しの日を迎えました。
奥に見えているのが改修棟、右手前にあるのが昨年紹介していた新築棟です。ニ棟がそれぞれ特徴あるデザインで違いを主張しつつ、全体としては共通のイメージを提示する、という狙いは達成できていると思います。
そして、左にちらっと見えているのが、Tプロジェクトの中核施設(これには基本的には関わっていませんが…)。三つの建築に囲まれたこの場所は、どちらかと言えば裏庭的な空間なのですが、ほどよい静けさがあって、なかなか良い感じです。

これでTプロジェクトの紹介は完了です。ご高覧ありがとうございました。
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2009年03月26日

Tプロジェクト改修編 11

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住戸インテリアです。手前が改修部分、奥が新築部分で、住戸内でつながっています。
写真では分からないと思いますが、やはり微妙に佇まいが違うので、奥行感と相まって、なかなかユニークな空間です。
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2009年03月17日

Tプロジェクト改修編 10

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外部足場が外れて、全貌が明らかになってきました。
改修は繊細なディテールが難しいので、ある程度割り切った上で、すっきりと見せる必要があります。そういう意味で、鉄骨のバルコニーは、機能面だけではなく、意匠面でも重要なポイントです。
しかし、改修のデザインとしては、元の建築とのバランスも大切で、その辺りのサジ加減をうまくやらないと、良さが失われていまいかねません。
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2009年03月14日

ai*2 house 内覧会報告

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名古屋地方は、朝からあいにくの悪天候でしたが、午後から少し回復し、何とか無事に内覧会を取りおこなうことができました。
寒い中、沢山の方にご来場いただき、感謝です。
明日は、僕は現地にはいませんが、内覧会は引き続き行われます。天候も悪くないようなので、興味を持たれた方は、是非ご覧になって下さい。

写真は外観。車庫の庇が未施工なので、最終イメージとは少し違います。水平方向のラインが加わり、よりシャープな感じになるでしょう。
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2009年03月13日

Tプロジェクト改修編 9

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外観は形になってきました。雰囲気は出ていると思います。
アルミスパンドレルを貼っているのが、新規の増築部。鉄骨のバルコニーがあって、外壁の既存タイルを塗装しているのが、既存改修部。
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2009年03月09日

キリンプラザ大阪

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久しぶりに大阪を訪れる機会があり、少し足を延ばして、気になる建築(いや、正確には建築跡か)を見に行ってみた。

キリンプラザ大阪は、高松伸の代表作の一つであると同時に、日本におけるポストモダン建築の代表作でもある。
非常に高密度で研ぎ澄まされた近未来的なデザイン。もはや建築とは無関係とすら言っていい、一つのオブジェ。それが、巨大な模型のように精巧に作られていた。「模型のように」というのは、高松の強烈なドローイングが、あまりにも忠実に再現されていて、何だかリアリティが感じられないからである。その前に立つと、辺りの空間が歪んで、虚構の街に放り出されてしまったような感覚に襲われる。そんな強いオーラを放つ、稀有な建築だった。
他の場所ではきっと成立しない建築だっただろう。ミナミ独特の、猥雑で活気に満ちた空気感の中だからこそ、強い磁場を作ることが可能だった。ギリギリのところで危うくバランスをい取る、そのラインを追求したデザインだった。
もちろん、バブルの絶頂期だったからこそ実現した建築でもある。ほとんど大した機能がない上に、機能的に全く無意味な光の塔が4本も乗っかっている。しかも、機能とは全く無関係な「装飾」に多大なコストが費やされている。現在ではありえない話た。ネガティブな意味ではなく、そういうことが可能な時代だったのだ。
つまり、当時の高松伸の突出した建築が、然るべき場所と、然るべき時間との奇跡的な邂逅を得て、奇跡的に実現したプロジェクトだったということなのである。

その敷地には、今はもう何もない。そのあっけなさは、まさに夢のあとと言ったところ。そういう意味では、キリンプラザ大阪にふさわしい結末だと言えるのかもしれない。
けれども、この建築を残さないなら、何を残すというのだろう。難しい状況が揃っていて、存続が容易ではなかったことは理解できる。けれど、万難を排してでも、残さなければならない建築だったと思う。
建築が文化として認知されていない、日本の現状を強く思い知らされる。

 
建築マップ_大阪_キリンプラザ大阪
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2009年02月28日

Tプロジェクト改修編 8

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既存改修部の内装工事の途中経過です。
すっきりできているように見えますが、実は結構大変。なぜなら、新築と違って躯体の精度が悪いので、極端に言えば住戸ごとに状況が違うのです。
美しい納まりを追求しすぎると、逃げがなくなり、うまく行きません。
逆に、寸法の逃げを多く取っておけば作りやすくなりますが、デザインとしては野暮ったくなってしまいます。
その辺りのサジ加減を量りながらディテールを決め、現場の状況に合わせて対応する必要があるわけです。まあ、一番大変なのは職人さんだと思いますけどね(^_^;)
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2009年02月05日

カザルスホールとお茶の水スクエア

御茶ノ水にある「カザルスホール」が、2010年3月で使用停止される、と報道されています。室内楽専用ホールとして確固たる地位を築いていたこのホールを閉鎖するとは…、というクラシックファンの声が多数聞かれます。このホールは1987年に主婦の友社が作りましたが、経営難から2002年に日本大学に売却され、今回の発表は日本大学によるもの。
 
カザルスホールを含む「お茶の水スクエア」は、建築好きの方ならご存知の通り、磯崎新の設計によるもの。もともとこの敷地には、ヴォリーズ設計の「主婦の友社」(1925年)があり、これを保存修復するはずだったのですが、状態が悪く難しかったため、原設計図を元に復元。この復元部分を含むトータルデザインは、古今東西のあらゆる建築に精通する、ポストモダンを代表する建築家である磯崎さんらしいものだと思います。
 
今回の発表からは明確には分からないのですが、カザルスホールの閉鎖は、新しい大学のマスタープランの実行に伴うものであり、おそらく建築そのものが取り壊されることになるのではないか、と思われます…。もしそうだとしたら、文化の担い手を育てるはずの教育機関が取るべき行動だとは思えません。
確かに、まだ築20年そこそこの建築で、修復ではなく復元されたものです。保存という観点では見られないかもしれません。ですが、そこには長い歴史と記憶の積み重ねがあるのです。それを大切に慈しむことこそが、文化なのではないでしょうか。
 
「室内楽の殿堂」カザルスホール、10年3月に閉館へ


磯崎新《お茶の水スクエア》

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2009年01月30日

Tプロジェクト改修編 7

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躯体工事は、ほぼ完了しました。
写真は、ペントハウスから見た屋上。既存部と新設部が組み合わさっているのが、お分かりいただけるでしょうか。
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2009年01月17日

ai*2 house 現場写真

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1Fファミリースペースのインテリア。
中央のメインスペースと、3つのアルコーブスペース(玄関、キッチン、DEN)によって構成されており、その隙間に車がすっぽりと納まるというわけ。
同時に、階段が上下階をつないで、上からの光をもたらします。
コンパクトなプランですが、縦横に空間の奥行を作ることで、広がりや変化が感じるようになっています。仕上を施すと、その感じはより明快になるでしょう。
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